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2018.03.24

英国が「孤独担当大臣」を新設

英国が「孤独担当大臣」を新設

Image by David Hodgson Some Rights Reserved.
https://www.flickr.com/photos/publicplaces/7465687106

(英国政府より)

英国政府は、政府サイトにおける2018年1月17日付の記事で、孤独の問題に対し超党派で政府一丸となって取り組む部署を新設し、その初代大臣にトレイシー・クラウチ下院議員を任命すると発表しました。

この「孤独担当大臣」の新設は、2016年6月に極右過激派によって殺害されたジョー・コックス議員が立ち上げた孤独委員会の提言を受け入れたもので、新大臣はコックス議員の功績を引き継ぎ、孤独委員会や経済界、慈善団体と協力しながら、政府としての戦略を取りまとめることになるといいます。

記事によると、英国内では900万人以上の人々が常に、あるいは頻繁に孤独を感じているとの調査結果があります。また、高齢者のうちおよそ20万人の人々が1カ月以上友人や家族と会話をしていないといい、18~34歳の身体障害者のうち、日常的に孤独を感じている人は最大で85%に上ります。さらに、孤独によって死に至る可能性もあり、孤独でいることは一日に15本のたばこを喫煙するよりも有害であるとされています。

英国政府は精神的健康へのサポートを強化したり、孤独な人々がボランティアグループに参加したり近隣の人と関わる機会を提供するなど、孤独に対するさまざまな取り組みを始めています。他にも、慈善信託や財団法人などの団体と協力して活動するため、孤独対策のための基金を設立したり、主要な調査研究で活用するための、孤独に関する適切な指標を国家統計局(ONS)が設定することになっています。

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