（4TH STREET FOOD COOPより）

米国ニューヨークのイーストビレッジにフォース・ストリート・フードコープという会員が運営する共同組合型の食料雑貨店があります。

ここで扱っているのは、地元の有機農産物やフェアトレード製品、季節の果物や野菜、豆類や穀類、ナッツ類、スパイスなどの量り売り製品、そして生活雑貨です。

誰でも会員になることができ、会員はワーキングメンバーとノンワーキングメンバーに分かれています。ワーキングメンバーはお店で働き、それに対して給与が支払われることはありませんが、代わりに商品を15％～20％割り引いた価格で購入することができます。ノンワーキングメンバーは、会費を支払うことで8％の割引を受けることができます。この他にも、学生や高齢者、障害者、生活保護受給者などには一定の割引価格が適用されます。

フォース・ストリート・フードコープは1973年にグッド・フードコープとして設立されましたが、その頃にはまだ店舗がなく、店舗を有するフードコープに転換したのは1995年のことです。それ以来、できる限りフェアトレード製品を仕入れること、また扱う商品の質や栽培履歴などにこだわることで、売り上げや利益のみを追求する一般の食料品店とは一線を画し、今では扱う商品の大部分がオーガニックである、健康的な食料品店へと成長しました。また、環境への配慮は商品だけにとどまらず、店舗で消費する電力は100％風力による電力で賄っています。