2018年の「地球の自然予算を使い果たした日」は8月1日:各国の状況は?
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(グローバル・フットプリント・ネットワークより)
2018年6月13日、グローバル・フットプリント・ネットワーク(GFN)は、今年の「地球の自然予算を使い果たした日(アース・オーバーシュート・デー)」を8月1日に設定したことを発表しました。アース・オーバーシュート・デーとは、人類の自然に対する年間の需要が、その年に地球が再生できる量を上回る日のことです。
GFNは、国別のオーバーシュート・デーも発表しています。これは世界中の人が、ある国の人と同じ生活をした場合、いつアース・オーバーシュート・デーが訪れるかを示したもので、一人当たりの地球の環境収容力を、その国の一人当たりのエコロジカル・フットプリントで割った数値をもとに計算されます。134カ国を対象とした調査の結果、もっとも早い日付はカタールの2月9日でした。日本は44番目に早い5月10日、米国は6番目に早い3月15日でした。
しかしGFNは、私たちは地球の環境収容力の範囲内で豊かな暮らしをすることができると訴え、さまざまな解決策を提案しています。例えば、世界中で自動車の利用を50%削減し、その分の3分の1を公共の交通機関の利用、残りを自転車や徒歩での移動に替えることで、アース・オーバーシュート・デーを12日戻すことができます。また、世界の肉の消費量を半分に減らし、野菜中心の食事に替えれば、5日戻すことができるのです。GFNはこうした解決策を一人ひとりが積極的に実践することを推奨しています。
- この記事の原文はこちら(英語)
https://www.overshootday.org/ - (参考)2015年のアース・オーバーシュート・デーについてはこちら(日本語)
https://www.ishes.org/happy_news/2015/hpy_id001801.html - (参考)2017年のアース・オーバーシュート・デーについてはこちら(日本語)
https://www.ishes.org/happy_news/2017/hpy_id002300.html