2018.07.30
海士町の「ないものはない」が伝える知足の考え、国際学会で発表
2018年6月14日から16日にかけて、香港理工大学でInternational Society for Quality-of-Life Studies(ISQOLS)の年次大会が開催されました。この年次大会では、島根県の離島の海士町が2011年からスローガンに掲げる「ないものはない」の考え方について、幸せ経済社会研究所所長の枝廣淳子が海士町との共同研究の成果を発表しました。
学会には、全体では、世界38カ国から339名が参加。「ないものはない」の発表会場にも、多くの方が訪れました。
「ないものはない」という言葉は、2つの正反対の意味を持っています。一つ目は「ないのだから、仕方がない」という意味です。しかし「仕方がない」と諦めた上で、「ないならみんなで創れば良い」と考えることで、もう一つの意味、「ないものなんて、なにもない!」につながります。
海士町には、「映画館がないなら、自主上映会を企画しよう!」「ベビーシッター会社はないけど、いつでも隣の家に頼める」など、日常生活の中にも「ないものはない」の実践が数多くあります。
また、この考え方は、「お金を出せばなんでも買える」という暮らし方に疑問を投げかけ、今ある資源を活かす持続可能な社会につながる「足るを知る」暮らし方を世界に伝えます。
幸せ経済社会研究所では、これからも海士町の「ないものはない」の考え方について、内外に伝えていきます。
- 「ないものはない」の学会発表の内容はこちら
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http://www.es-inc.jp/news/2024/nws_id013131.html