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2018.09.03

ブラジルの都市で市民参加型予算が成功

ブラジルの都市で市民参加型予算が成功

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https://pt.wikipedia.org/wiki/Ficheiro:Porto_Alegre_skyline.jpg


(Sharableより)

共有(シェア)に関する情報を発信するSharableは2018年7月18日付けの記事で、ブラジル南部の都市ポルト・アレグレで行われている市民参加型予算について紹介しています。

ブラジルでは20世紀半ばの軍事独裁の際、政治・経済的権力が連邦政府に集中し、自治体に住宅・都市開発への権限がなかったこと、また経済的不平等と土地利用規制の欠如が相まったことによりスラム街や無認可居住区が生まれました。1980年代終わりの時点でポルト・アレグレでは、住民の3分の1は無認可居住区に住み、市の公益・公衆衛生サービスから切り離されていました。

市民の生活を向上させるため、1989年に市自治体は参加型予算を導入しました。予算編成のプロセスは、4~5月に地域レベルで優先事項の話し合いや評議員の選出を行うことに始まり、1年間をかけて行われます。150万人の居住者のうち、およそ5万人が年間2億ドル近い市の建設・サービス予算の決定に関わっています。

2008年の世界銀行の調査によれば、1996年以前に参加型予算を導入したブラジルの都市では貧困率が下がり、この予算を採用したすべての市で水や公衆衛生へのアクセスが向上しました。また2013年の調査からは、参加型予算により市自治体の設備投資総額が増えたわけではなく資金の割当先が変化しており、こうした都市は保健や公衆衛生により多くの予算を費やしていることも分かりました。ポルト・アレグレでの成功により参加型予算は現在、世界の1500カ所で採用されています。

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