2019.01.28
徳島県の「エシカル条例」、世界に先駆けて施行
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徳島県議会は2018年10月10日、「徳島県消費者市民社会の構築に関する条例」(通称エシカル消費条例)を可決し、同月24日に施行しました。こうした条例は、世界でも非常に珍しいものです。
本条例では、エシカル消費を「地域の活性化、雇用なども含む、人、社会及び環境に配慮した思いやりのある消費行動」と定義しています。
また、消費者市民社会の構築の基本理念として、
(1)消費行動と事業活動が社会・経済・環境に影響を及ぼしうることが自覚され、公正で持続可能な社会の実現の推進を旨として行われなければならないこと、
(2)人権の尊重や地球環境の保全、その他社会問題の解決に配慮した消費行動や事業活動により実現されなければならないこと
を定めています。
この理念の実現のため、徳島県は消費者教育や情報提供などの支援を行うほか、県が物品などの調達を行う際には、経済性だけではなく、地域の活性化や雇用などにも配慮するように務めることが、定められました。
なお、徳島県では、2017年度に地方では初となる消費者・事業者・行政一体となったエシカル消費の推進母体「とくしまエシカル消費推進会議」を設置するなど、エシカル消費を推進する政策を以前から進めています。
(新津 尚子)