サーキュラリティ・ギャップ報告書2019年版:世界経済の循環率はわずか9%
THE CIRCULARITY GAP REPORT 2019
https://www.circularity-gap.world/
(サークル・エコノミーより)
2019年1月22日、社会の「循環」を推進するオランダの社会的企業、サークル・エコノミーは、「サーキュラリティ・ギャップ報告書2019年版」を発表しました。この報告書は、世界経済を再生力のある豊かなものにすることを目指しており、昨年初めて発表され、今回が2回目となります。今回の報告書では、「世界経済は9%しか循環しておらず、サーキュラリティ・ギャップは埋められていない」ことが明らかにされています。
具体的には、「資源採取や温室効果ガス排出の増加傾向が継続し、直線的な経済のために我々は間違った方向に進んでいる」「『産業革命以前と比べた気温の上昇が1.5℃を超えないようにする』というパリ協定の目標の達成は、サーキュラー・エコノミーによってのみ可能となる」「資本設備は金属全体の半分を消費しており、デジタル技術の向上やスマートデザインで、新しい循環ビジネスの大きな可能性が生まれる」といった報告がされています。
報告書には、サーキュラリティ・ギャップを埋めるための行動指針として以下の4つのステップが挙げられています。
1.グローバル規模の潮流を国や地域、産業やビジネスのレベルに移行する
2.意思決定の方法や測定の枠組みを開発する
3.個人対個人の学びや知識の交換を促進する
4.多様で包括的なグローバル規模の連携を構築する
- この報告書の本文はこちら(英語)
https://www.circularity-gap.world/ - (参考)昨年(2018年)のサーキュラリティ・ギャップ報告書についてはこちら
https://www.ishes.org/happy_news/2018/hpy_id002381.html - (参考)幸せ研キーワード解説「サーキュラー・エコノミー(循環型経済)」
https://www.ishes.org/keywords/2018/kwd_id002547.html