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2019.05.01

ソウル:孤独を減らすための取り組み

ソウル:孤独を減らすための取り組み

Photo by Daniel Mingook Kim on Unsplash
https://unsplash.com/photos/2OgDiQ75vus

(シェアラブルより)

韓国のソウルはシェアリングが盛んな都市ですが、その一方で多くの人が社会的孤立を抱える場所でもあります。出生率の低下や不十分な福祉サービス、社会経済的分断が相まって、若者から高齢者まであらゆる人々の間で孤独が蔓延しています。

ソウルでは一人世帯での死亡件数が2013年の285件から2017年には366件に増えました。「孤独死」の増加を受けて、市では近隣同士で訪問するなどの新たなプログラムを行った結果、約半数の家庭が一人あるいは二人世帯で成り立つ、特に脆弱な地域が浮き彫りとなりました。

そうした中で出てきたのが、個人が持つスキルや食料をシェアする動きです。1つはYongsan Citizens' Allianceが行うフードシェアリングです。これは週に一度、学生、企業、地元組合などによるボランティアが集まって料理を作り、近所の高齢の人たちに届けて彼らと話をする活動です。もう1つはSHAREUSが行うスキルシェアリングで、美術から財政学、ライフスタイルまで豊富な知識を持つ高齢者を集めて彼らに授業をしてもらう取り組みです。

こうした取り組みは高齢者のためのものですが、若者も同様に孤独に直面しています。韓国では結婚する若者が減りつつあり、一人暮らしをして、娯楽や買い物もネットに頼る人々が増えています。こうした状況を改善させ、世代間のつながりを促すため、ソウル市のイノベーション局では課題の特定や解決策の議論、重要な政策決定に市民を巻き込むことで人々のつながりやコミュニティの形成を図っています。

※この記事は2018年11月にShareableに掲載されたAnn Babef氏の記事(How Seoul is confronting its deadly isolation epidemic with sharing)の要約です。

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