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2019.06.20

国連がファッション業界の環境コストにメス!ファッショナブルでいるためのコストは価格表以上

国連がファッション業界の環境コストにメス!ファッショナブルでいるためのコストは価格表以上

Image by Kris Atomic on Unsplash.
https://unsplash.com/photos/axyT3gifbSU

(国連より)

国連は、2019年3月、ファッション業界による環境と社会への悪影響を減らし、ファッションをSDGs達成への原動力として生かすことを目的に、10の異なる国連機関からなる「持続可能なファッションのための国連アライアンス(UN Alliance for Sustainable Fashion)」を設立しました。

国連貿易開発会議(UNCTD)によると、ファッション業界では、1年間に、500万人の需要を満たすことができる水が使われ、石油300万バレルに相当するマイクロファイバー(ナイロンやポリエステルが原料の合成繊維の一種)が海に捨てられています。炭素排出量は世界の8%にあたるなど、同業界は、世界で2番目に汚染を排出する業界とみなされています。

こうした悪影響は、業界の主流ビジネスモデルが「作る・買う・捨てる」の「ファスト・ファッション」であることに起因しています。国連環境計画(UNEP)のエリサ・トンダは、「従来のやり方で続けていれば、同業界からの温室効果ガス排出量は、2030年までに50%増大する」と述べています。

こうした中、ファッションの生産者や消費者の中から、「業界には変革が必要」との考えが広がってきました。リサイクルや「回収」プログラムなど、ビジネス戦略に持続可能性の原則を統合する企業や、ファスト・ファッションによる悪影響を強調するメッセージを効果的に拡散させているブロガーなど、社会的メディアの「影響力」も拡大しています。

UNEPは、こうした社会の動きと協働しながらも、「最終的に、ファッションを真に持続可能にする唯一の方法は、使い捨て文化を終わりにすることだ」としています。

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