（ハッピー・シティより）

英国の慈善団体「ハッピー・シティ」は、地域の強みと課題を測る新たな指標として、「繁栄する地域の指標（Thriving Places Index）」を作成しています。この指標は、地域レベルでの幸福の状況を示すための確かな枠組み作りを目的としており、経済面や財政面だけを見て進歩を定義する現在の考え方に真っ向から挑むものです。

指標は「地域の現状」「持続可能性」「平等」の３つの主要な項目に分かれています。各項目はさらに細かい要素に分かれており、「地域の現状」の項目には、「心身の健康」「良い仕事」「自然へのアクセス」などの要素が含まれます。そして「持続可能性」の項目には、「リサイクル」「土地の利用」など、「平等」の項目には、「雇用」「収入」などが含まれます。

サイト上で都市を選ぶと、その都市のそれぞれの項目についての状況が10点満点の点数と、点数の高さで色分けされた図で示されます。例えばオックスフォードを選ぶと、「地域の現状」は5.39点、「持続可能性」は4.97点で、中間的な得点を示す黄色、「平等」は6.79点で高得点を示す緑色で示された渦巻き型の図が表示されます。

この指標を利用すれば、個人と社会両方の幸福を支える、公平で持続可能な地域作りのために整備するべきことが分かり、異なる地域間の状況を比較することもできます。また、幸福度の向上に最も影響を与える分野に注力したり、異なる部門や組織間で意見を共有したりするためにも役立ちます。