世界・日本の幸せニュース

ホーム > 世界・日本の幸せニュース > 植物の種(たね)を保存してシェアできるオンラインスペース「グローバル・シード・ネットワーク」

世界
2019.10.09

植物の種(たね)を保存してシェアできるオンラインスペース「グローバル・シード・ネットワーク」

植物の種(たね)を保存してシェアできるオンラインスペース「グローバル・シード・ネットワーク」

Photo by Joshua Lanzarini on Unsplash
https://unsplash.com/@jlanzarini

(シェアラブルより)

気候変動が食料生産に及ぼす影響が顕著になっています。そのため農家や家庭菜園をする人は、これまで育ててきた植物と異なる新しいものを入手しなければならなくなっていることから、協力し合える柔軟かつオープンな場が世界中で求められています。

そのような中、米国の非営利組織「センター・フォー・フード・セーフティ」(Center for Food Safety)は、種(たね)を保存するさまざまな組織や個人(非営利組織、農家、家庭菜園家など)が、オンラインで種をシェアしたり、地域特有の気候に合った植物の種を見つけたりできる場として、「グローバル・シード・ネットワーク」(Global Seed Network)というオンラインスペースを設けています。

そのしくみは、リソースを共有することができるソーシャルメディアとほぼ同じ。種を保存してほかの人に分けたい利用者は、植物がよく育つ環境(強い太陽光を要するとか、ある種類の土でなければ育たないなど)について書き込みます。種を探している利用者は、気候、病気への耐性、植物種などを選択して検索し、生育環境に適した種を見つけることができ、ほしい種をリクエストすると、ほとんどの場合、無料で送ってもらえます(ときには郵送料を支払う必要がある場合もあります)。植物が確実によく育つための栽培方法を、種の送り手から教わることも多いようです。

健康的な食料に育つ種をシェアするために、人と人とをつなぐ「グローバル・シード・ネットワーク」の取り組みが、気候変動下での世界の食糧安全保障を高める一助になるかもしれません。

(佐々 とも)

※この記事は2019年9月にShareableに掲載されたCasey O'Brien氏の記事(The Global Seed Network coordinates seed savers worldwide)の要約です。

新着ニュース一覧

Page Top