デジタル市場に参入する協同組合の拠点、「プラットフォーム協同組合コンソーシアム」
Platform Cooperative Consortium
https://platform.coop/about/
昨今、プラットフォーム企業の不透明性が問題視されています。その問題に対応するために始まった活動のひとつが、プラットフォーム協同組合コンソーシアム(Platform Cooperative Consortium:PCC)です。従来の協同組合の良い点をデジタル経済で生かそうという試みが、PCCを中心として展開されようとしています。
プラットフォームとは、ユーザー同士のつながりを作ったり、サービスを組織化したりするために個人やグループが利用するオンライン・アプリケーションやウェブサイトなどのこと。こうしたプラットフォームで、商品やサービス、情報を提供する少数の「プラットフォーム企業」が、デジタル市場を支配し、情報を集め、使用方法・目的や販売先をユーザーに知らせずに取引していることに対して、不透明性が高いという問題が浮上しています。
PCCは、デジタル市場に参入する協同組合が調査やコミュニティの構築、主張を行う拠点として2016年に設立されました。そして、プラットフォーム型協働組合は、民主主義的な意思決定を行い、プラットフォームの所有権を従業員やユーザーの共有のものとし、その活動について関係者に報告することをPCCは明確にしています。現在、PCCには、Fairbnbを含む、米国やカナダ、イタリアなど世界各地の20の組織が加入しています。
(佐々 とも)
- プラットフォーム協同組合コンソーシアム(PCC)について詳しくはこちら(英語)
https://platform.coop/about/