経済の「持続可能な」競争力、日本は180カ国中25位
The Global Sustainable Competitiveness Index
http://solability.com/the-global-sustainable-competitiveness-index/the-index
(SolAbilityより)
韓国とスイスで活動する持続可能性についてのシンクタンクSolAbilityは、2019年12月、「世界持続可能な競争力指標」2019年版を発表しました。この指標は各国の経済について、将来の可能性も含めた競争力を統合的に測るもので、世界銀行、国連の諸機関など信頼性の高い情報源による116のデータを元にしています。「持続可能な競争力」のモデルは次の5つの要素からなり、ピラミッドのように下の要素は上の要素を支えています。
統治:電気やインターネットの利用可能性、輸入、国民総所得、投資、失業率、政府負債など
知的資本:教育(初等・中等・高等)の達成、研究開発への支出、新たなビジネスの登録数など
社会的資本:人口1000人あたりの医者の数、国会議員のうち女性の割合、自殺率など
資源管理:二酸化炭素排出量と酸化窒素排出量、石炭からの電力の割合など
自然資本:エネルギー自給率、再生可能な淡水の利用可能性、耕作地面積、極端な気象現象など
180カ国の結果が発表された2019年版の結果をみると、上位20カ国のうち12位のニュージーランドと19位のカナダを除くとすべてヨーロッパの国々でした。アジア(韓国、日本、シンガポール、中国)は、知的資本のランキングをリードしています。
日本は、総合順位は25位でしたが、自然資本は122位、資源は96位とピラミッドの土台に位置する要素の順位が低いことがわかります。一番高かったのは知的資本の6位で、社会的資本は12位、統治は64位でした。
(新津 尚子)
- この指標について詳しくはこちら(英語)
http://solability.com/the-global-sustainable-competitiveness-index/the-index