パリのすべての道路を2024年までに自転車に優しい道路に
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(Eltisより)
2014年からパリ市長を務めるアンヌ・イダルゴ氏は、今年1月、再選に向けて「15分の街」計画を発表しました。これは2024年までに、パリを車なしでも誰もが家から15分で必要なものすべてにアクセスできる「人に優しい都市」にする計画です。
イダルゴ市長は、これまでにも自転車に優しい街づくりを目指していて、在任期間中に作成した「Plan Vélo」transport changesには、駐車場など自動車用スペースの撤去とサイクリストや歩行者用スペースの敷設が含まれていました。
今回の「15分の街」計画は、「Plan Vélo」transport changesを足掛かりに強化したもので、パリのすべての道路と橋に自転車専用道路を備えることが含まれています。サイクリストに優しい都市にするために必要なスペースは、自動車の往来を排除することで大部分が賄え、市は路上駐車場の72%を撤去する予定としています。
同計画は、ソルボンヌ大学でスマート・シティの研究をするカルロス・モレノ教授が提案した「セグメント(区分)化した都市」のアイデアに基づいており、パリの主要道路を自動車の往来なしに発展させることを目指しています。その中には、自動車渋滞がひどい交差点を歩行者天国に変えること、学校の隣に通学路を設けることなどが含まれています。
イダルゴ市長は、再選されれば駐車場スペースが花壇や野菜畑、運動場などに替わるとして、「人に優しい都市」の実現を約束しています。