米バーモント州:生ごみをゴミ箱に捨てることを法律で禁止する
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(バーモント州政府より)
米国バーモント州は州のリサイクル法(ACT148)により、2020年7月1日から生ごみをごみ箱に捨てることを禁止しました。対象となる生ごみは、野菜や果物の皮や種、卵の殻、コーヒーカス、食べ残しなどで、政府のウェブサイトや各種サイトでは住民、企業、運搬業者に分けて詳しく処理方法などを紹介しています。
州のサイトより、住民の取り組み例をご紹介しましょう
生ごみの分別
容器(各家庭の分量などにより、蓋つきバケツや冷凍保存バッグなど適宜)に集めます。
生ごみや庭のごみはバーモント州の家庭ごみの30%を占め、レストランやカフェでは生ごみは一般ごみの半分以上になります。こうしたごみを埋立地行きから外すことで、埋立地のスペースが保たれます。また、これらが埋められれば腐敗過程で二酸化炭素より84倍強力なメタンガスが20年にわたり発生します。分別は温室効果ガスの排出削減にもつながり、重要な温暖化対策の1つとなります。
生ごみの堆肥化
容器に集めた生ごみは、自宅のコンポストに入れたり、持ち込み施設や道路脇集積所に持ち込んだり、運搬業者に取りにきてもらうことができます。完成した堆肥は庭や畑に使えます。
ウェブサイトでは、この他、台所でのごみを減らすヒントやコンポストの作り方、コンポストの知識を増やすトレーニングコースなども紹介しています。
まずは食品の無駄をなくすこと。そのためには「食べる分だけを買い、買った分は食べきること」としています。
※編集部注
日本ではゴミの焼却処分が一般的ですが、米国は国土が広いこともあり埋め立て処理が主流です。