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2020.10.19

米国:コロナ禍で親たちの間で関心高まる「学習ポッド」

新型コロナウイルス感染拡大を受け、「子どもたちに健康や安全面で安心して学び交流できる教育環境がほしい」と願う親たちが増えています。米国では、そのような親たちの間で、「学習ポッド」への関心が高まっています。

「学習ポッド」とは、少人数の子どもが、大人の監督下で学習・探求・交流するために集まるグループのこと。「小規模学校」「パンデミック・ポッド」などとも呼ばれています。

大きく分けると、2種類の「学習ポッド」があります。

一つは、「自主ポッド」で、ホームスクール、小規模学校とも呼ばれるものです。従来型の学校(公立・私立)から子どもを退学させ(※)、各州で異なるホームスクーリング関連法規に従って、カリキュラムや指導方法を含む教育の全てを親が責任持って行なうものです。数人の親が資金を集めて、教師や指導者を雇用するやり方もあります。

もう一つは、今まで通り学校に在学する子ども向けの「学習支援ポッド」です。子どもたちは一緒に学びながら、学校によるリモート学習に慣れていき、親たちは一人ずつの学習ニーズに対応できるようになることを狙っています。

このような「学習ポッド」への支援として、全米保護者連合(National Parents Union)などの全国組織や地域の団体が、「ポッド」を始める親やグループへの助成金を始めています。また、サンフランシスコなど、低所得層の「ポッド用学習ハブ」として利用できるように、図書館や地域の施設を提供する地方自治体も出てきています。

(※注記:米国には日本のような全国的な学校制度はなく、就学前から高校のレベルまでの教育を家庭で行なう「ホームスクーリング」は国レベルおよび全ての州で合法となっています。)

※この記事は2020年10月にNational School Choice Weekサイトに掲載された記事(Pandemic Pods Are Here, Are You In?)の要約です。

(たんげ ようこ)

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