2021.04.20
『世界幸福度報告書』ーーコロナ禍でも幸福度ランキングに大きな変動なし
World Happiness Report 2021
https://worldhappiness.report/ed/2021/
今年も国際幸福デー(3月20日)に、『2021年世界幸福度報告書』が、国連の持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)などにより発表されました。今年で9年目となる本報告書の主要なテーマは、新型コロナウイルスの流行と幸福との関わりです。
2020年の幸福度の世界ランキング(「人生に全般的にどの程度満足しているか」という質問への回答のランキング)は、1位がフィンランド(2017年から2019年までのスコアでは1位)、2位がアイスランド(同スコアで4位)、3位がデンマーク(同スコアで2位)という結果でした。
この結果をみると、新型コロナウイルスの影響下の2020年と、コロナ前の2017年から2019年の結果を比べても、ランキングトップの国々に大きな変化がないことがわかります。ここから「人々の全般的な人生の評価には、驚くべきレジリエンスが存在している」と報告書では分析しています。
なお、日本の2018年から2020年の3年間の平均スコアは149カ国中56位でした。2017年から2019年の153カ国中62位から上昇しています。
その他、本報告書では、新型コロナウイルス対策の成功を支える要素として、社会的信頼やSARSなどの感染症の経験、政府のトップが女性であるといった条件を明らかにしています。
(新津 尚子)
- この報告書について詳しくはこちら(英語)
https://worldhappiness.report/ed/2021/