2021.05.31
美容製品の「ノーマル(普通)」という言葉に「ノー」! ユニリーバ、美しさの多様性を推進する
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日用品大手のユニリーバは2021年3月9日、ビューティ・パーソナルケア製品のパッケージと広告に「ノーマル(普通)」という表記をなくし、美しさの定義を広げていく、と発表しました。
この方針は、世界9カ国で1万人に調査を実施し、全体の半数以上(56%)が、髪や肌に「普通」という言葉が使われると自分は排除されていると感じるという結果を踏まえたもの。
また同社は、広告の写真でモデルの体型や肌の色などを修正するのをやめ、これまで過小評価されてきた多様なグループの人々を描いた広告を増やすとしています。
国際女性研究センター(ICRW)の所長、サラ・デグナン・カンボウ(Sarah Degnan Kambou)はユニリーバの取り組みに期待し、こう述べています。
「私たちは毎日、どうすれば周囲にうまく合わせられるか、〝普通〟という狭い意味の枠に入れるか、というメッセージを見たり、聞いたりしている。公平な世にするためには、限定された〝基準〟にとらわれず、多様性、つまり一人ひとりが持つユニークな特性や考えを喜んで受け入れる社会やコミュニティを築くことが求められる。それは〝美しさ〟についても言えることだ」
(佐々 とも)