フランス、使い捨てプラスチック容器を年間10億個以上削減へ
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フランスではプラスチックゴミ削減に向けて、2022年1月より、約30品目の果物や野菜のプラスチック包装が禁止されました。
今回禁止された品目は、ネギ、ナス、トマト、リンゴ、バナナ、オレンジなど。フランス環境省は、これまで果物や野菜の約37%がプラスチックで包装されていたことを踏まえると、この措置によるプラスチック類の削減量は年間10億個以上にのぼるとしています。
本措置は、2020年に施行された循環経済法のもとで進められている、環境省によるプラスチックゴミ削減に向けた段階的廃止の一環です。2021年にはプラスチックのストロー、カップ、カトラリーや発泡スチロール製の持ち帰り用の箱が禁止されました。カットフルーツや傷みやすい果物・野菜はまだプラスチック容器入りで販売できますが、プチトマトやサヤマメ、桃は2023年6月末までに、アスパラガス、きのこ、サクランボなどは2024年末までに、ラズベリー、いちごなどデリケートな果物も2026年6月末には禁止されます。
2022年には使い捨てペットボトル削減のため、公共の場に噴水式水飲み場が提供されます。また2023年1月からはファストフード店の店内飲食用使い捨て食器も禁止されます。
同省は声明で、「私たちは毎日の生活で、とてつもない量の使い捨てプラスチックを使用しています。2020年の循環経済法は、使い捨てプラスチックの使用を削減し、他の素材や再使用、再生プラスチックによる代用品の促進を目指しています」と発表しました。
(有光圭子)