リペア・カフェの始め方
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https://www.shareable.net/how-to-start-a-repair-cafe-3/
炊飯器や掃除機などの修理を依頼して、「買った方が安い」「部品がなくて修理できない」などと言われ、結局新品を買うはめになった経験はありませんか?
簡単に修理できそうなものを廃棄しなければならないことに嫌気がさしたオランダのジャーナリスト、マーチン・ポストマ氏は、2009年10月、アムステルダムで初めて修理のためのイベント「リペア・カフェ」を開きました。リペア・カフェは地域の公共スペースや空き店舗などを活用し、ボランティアの「修理」を通して地域住民たちを結ぶイベントです。またそれは使い捨て精神の解毒剤ともなり、今世界各地に現れています。
米国初のリペア・カフェ共同創設者のペーター・スキナー氏が開催に役立つ情報を提供してくれました。
1.リペア・カフェ協会のウェブサイトにアクセスし、スターター・キットを手に入れよう
2.会場を探そう(小規模ならガレージでもOK。あるいは地域の非営利団体や市、学校、企業などに相談しよう)
3.修理人や支援者、作業台や道具などの設備を確保しよう
4.開催日を決め、広報などの準備にかかろう
5.リペア・カフェの開催を祝おう
リペア・カフェの大切な要素は、壊れた物を修理できるまで預けっぱなしというのではなく、修理ボランティアとチームになって交流し、学び、製造工程や原料を知ることです。スキナー氏は「修理してもらうためだけに来てもいい。彼らが修理ボランティアの横に座って居ることが大切なのだ。その体験を活かし、『まずは修理してみよう』と考える人を育てたい。」と語っています。
(有光圭子)
※この記事は2022年1月にShareableに掲載されたSven Eberlein氏による記事(How to start a Repair Café)の要約です。