2022.03.22
地域を元気にすることで、英国全体をレベルアップ! 英国政府『レベルアップ白書』を公表
Levelling Up the United Kingdom
https://assets.publishing.service.gov.uk/government/uploads/system/uploads/attachment_data/file/1052046/Executive_Summary.pdf
2022年2月2日英国政府は『レベルアップ白書』を公表しました。英国では地域格差を解消することなどにより、国全体の繁栄を目指すレベリングアップ政策が進められています。今回の白書は、そのために2030年までに達成すべき12のミッションを明らかにしたものです。
ミッションの内容は、雇用、交通、教育、健康、幸福など多岐にわたります。ここでは、交通、デジタル、幸福、愛郷心のミッションを紹介します。
- 2030年までに、英国内の地域公共交通の接続性をロンドンの水準に大幅に近づける。それとともに、サービスの改善、運賃の簡素化、チケットの統合を進める
- 2030年までに、ギガビット対応のブロードバンドと4G回線が英国全土で利用できるようになり、また人口の大部分が5G回線を使えるようになる
- 2030年までに、英国の全ての地域の幸福度(ウェルビーイング)が向上し、上位の地域とその他の地域の差が縮まる
- 2030年までに、自分が暮らす地域の中心街への満足度や、地域の文化やコミュニティーへの関与といった「地域への誇り」が、英国のすべての地域で高まり、上位の地域と他の地域の差が縮まる
この白書の発行に際して、ボリス・ジョンソン首相は「政権についた時から、政府の明確なミッションは、この国をレベルアップし、『居住地によって運命が決まってしまう』というつながりを絶ち、どこに住んでいても同じ機会にアクセスできるようにすることだ」と述べています。
(新津尚子)