「今ちょっとだけ私の目になって」 テクノロジーでボランティアが見えない人の目になる
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「色を見分ける」「賞味期限を確認する」など、日常のちょっとした作業でも視覚障害を持つ人にとっては大変です。そんなときにスマートフォンのビデオ通話機能を使ってボランティアの助けが得られる視覚障害者のための無料アプリがあります。「Be My Eyes(ビーマイアイズ:私の目になって)」です。
このアプリでは、視覚障害者が日常生活でちょっと困ったとき、スマホで支援を依頼すると通知がボランティアに発信されます。依頼に応じたボランティアはビデオ通話のカメラを通して「目」となり、解決のお手伝いをするというしくみです。
視覚障害者のより自立した生活を目指すこのアプリは、デンマーク人で視覚障害者のHans Jørgen Wiberg氏のアイデアから始まりました。2012年、視覚障害者の友人が家族に助けてもらう際にビデオ通話を使っていると知り、ビデオ通話の技術とボランティアのネットワークを使えば、友人や家族に頼ることなく助けが得られると思いついたのです。
2015年のサービス開始から、560万人以上のボランティアが登録。150カ国以上で約39万人の視覚障害者が利用し、対応言語も日本語を含め180以上です。
2018年からは、視覚障害者のアクセシビリティを高めるための企業向け機能も始まりました。たとえば、視覚障害者が企業の顧客サポート担当者と直接つながり、必要な支援を効率よく得られる機能です。ほかにも、視覚障害者の就職・採用を支援する機能やライブイベントを実況するイベント体験機能もあります。
(たんげ ようこ)
- Be My Eyesについて詳しくはこちら(英語)
https://www.bemyeyes.com/ - Be My Eyesの日本語の案内はこちら
https://www.bemyeyes.com/language/japanese