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2022.04.10

英国のヴィーガンフードブームの火付け役:テスコ

近年、英国ではヴィーガンフード(植物由来の食品)がブームになっています。ロンドンには数多くのヴィーガン・レストランがあり、2018年に市場調査会社のミンテルは、英国を「ヴィーガンフードにおける世界のリーダー」と評しています。こうしたブームの引き金は、「食品の入手のしやすさ」にもあります。

発端は英国最大のスーパーマーケット、テスコでした。テスコでは、2017年に冷蔵のヴィーガン食品の売上が25%増加しました。需要の増大に応えるべく、ヴィーガンシェフのデレク・サルノ氏を雇い、2018年にヴィーガン専門のプライベートブランド「Wicked Kitchen(いたずらキッチン)」を立ち上げたのです。

2018年1月に植物由来の調理済み食品やピザ、サンドイッチ、デザートなどを20種類の商品を店頭に並べたところ、消費者の人気を博し、年末までにその種類を2倍以上に増やしました。同年9月にはPETA(People for the Ethical Treatment of Animals)の2018年ビーガンフード賞で「ベスト・ビーガン・シリーズ」賞を受賞しています。

2022年現在も、「いたずらキッチン」シリーズとして「カリフラワー・カツカレー」「野菜パエリア」「ストロベリー・バニラ・チーズケーキ」など数多くの商品が販売されています。

(有光圭子)

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