OECD新型コロナ復興ダッシュボードを開発:SDGs推進の一助に
OECD新型コロナ復興ダッシュボード
https://www.oecd.org/coronavirus/en/recovery-dashboard
経済開発協力機構(OECD)は、各国の新型コロナパンデミックからの復興とより力強い再建への支援を目指し、新型コロナ復興ダッシュボードを2021年に開発しました。
ダッシュボードは人、環境、地球にとって大切な、次の4つの側面にわたり、それぞれ5つの指標を取り上げています。
力強さ:家庭と企業の経済的繁栄へのパンデミックの影響を評価するとともに、健康上の危機や経済活動の復興に関する緊急シグナルをモニターする
包括性:危機が最も脆弱な人々の収入や職業にどのように影響しているか、また経済や社会が、すべての人々に対し等しい機会を確実に創造するのはどの取り組みかに焦点を当てる
グリーン:人を中心としたグリーンな移行の達成に向けた進捗、パリ条約の目標と2030年アジェンダの合致に照準を合わせる
レジリエンス:危機により力強く持ちこたえ、将来の課題を準備するために各国を援助できる要因に焦点を当てる
例えば、力強さには、経済活動、世帯収入、超過死亡数、労働時間、企業動態の5つの指標があります。
またそれぞれの指標は、復興の観点から各国の活動について包括的な実態を伝えるために、集計やランク付けはせず、並べて示されています。
OECDは、今後もダッシュボードの適時性、精度、正確さ、領域の改善に努め、復興の質を高めることが、世界を中、長期的な課題への軌道に乗せ、SDGsへの進捗を推進する一助となるとしています。
(有光圭子)
- 新型コロナ復興ダッシュボードはこちら(英文)
https://www.oecd.org/coronavirus/en/recovery-dashboard