カナダ政府、使い捨てプラスチックの禁止規制を発表
Photo by Jasmin Sessler on Unsplash.
https://unsplash.com/photos/HfgMyrPrLxI
カナダ政府は2022年6月20日、使い捨てプラスチックの製造や販売、輸出入を禁止すると発表しました。カナダでは、毎年最大150億枚のプラスチック・レジ袋、毎日1600万本のプラスチック・ストローが使用されており、プラスチック廃棄物による環境や人体に対する影響への懸念が高まっています。
禁止の対象になるのは、レジ袋、カトラリー、リサイクル困難な食品容器、飲料缶携帯用リング、マドラー、ストロー(病気や介護などの理由で必要な場合は除く)の6種類。規制が施行される時期は一部を除き、製造と輸入は2022年12月、販売は2023年12月、輸出は2025年12月とし、輸出の禁止については、プラスチックを規制する国や地域の中で初めての措置だということです。
ジャン-イブ・デュクロ保健大臣は、「私たちは、環境の改善と同時に人々の健康を守ることに重点を置いている。プラスチックは大気や食料、飲料水を汚染することがあるとわかっている。......そのため環境を守るために思い切った対策を打ち出し、カナダ全土をよりきれいにし、より健康的なコミュニティをつくり上げていく」と抱負を語っています。
また、このプラスチック分野でのサーキュラーエコノミーへのさらなる移行により、2030年までに年間180万トンの炭素排出を削減し、数十億ドルの収益を生み出し、約4万2000人の雇用を創出しうると試算されました。
(佐々 とも)