COP27での若者の声、「将来世代は気候変動によって今の4倍の影響を受ける!」
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国連気候変動枠組条約第27回締約国会議(COP27)が2022年11月6日からエジプトで開催され、今回初めて若者が企画・運営するイベントスペース「子どもと若者のパビリオン」が会場に設けられました。
この数年、スウェーデンのグレタ・トゥーンベリさんのような若い気候変動活動家がリーダーとなって、世界中で気候運動の大きなうねりをつくり出してきました。COP27の若者のパビリオンは、そうした若いリーダーたちが思う存分に気候対策について意見を交わし、世界に伝えることができる場になります。
「気候変動は子どもや若者に不均衡な形で影響します。今日生まれた赤ん坊が将来受ける極端気象の影響は、現世代が受けるそれの4倍にもなるでしょう」とCOP27青年使節のオムニア・エル・オムラニ(Omnia El Omrani)さんは懸念しています。
COP27が開催されているアフリカの人口の70%が30歳以下の若者で、この大陸には深刻な気候危機に見舞われる脆弱なコミュニティがいくつもあります。
若い活動家たちはCOP27に何を求めているのでしょうか。
ユニセフの親善大使で気候活動家のヴァネッサ・ナカテさんはこう訴えます。「前回のCOP26で途上国の損失・損害に対する資金支援が約束されたものの、世界の最富裕国と最大汚染国はいまだにそれを無視しています。このCOP27で若者は意見の場を得ました。私たちはその場を利用して気候変動の緩和と適応のための資金とともに損失・損害への補償を要求します」
(佐々 とも)