世界・日本の幸せニュース

ホーム > 世界・日本の幸せニュース > グローバルリスク報告書:短期的には「生活費の危機」、長期的には環境リスクが深刻に

世界
2023.02.23

グローバルリスク報告書:短期的には「生活費の危機」、長期的には環境リスクが深刻に

世界経済フォーラムは2023年1月11日、年次総会の開催に合わせて2023年版『グローバルリスク報告書』を発表しました。

今回の報告書では、産学官民および国際機関の専門家1,200人に、2023年、短期(2年後)、長期(10年後)という3つの時間枠で、5分野(経済、地政学、環境、社会、テクノロジー)の32のグローバルリスクについてたずねた見解をまとめています。

2023年のリスクでは、「エネルギー供給の危機(1位)」「生活費の危機(2位)」「食糧供給の危機(4位)」など社会リスクが上位を占めました。短期では、「生活費の危機」が1位となりましたが、短期的にピークを迎えると見られています。2位は「自然災害と極端な異常気象」で、通貨措置、制裁、貿易規制といった「地経学上の対立」が3位でした。

一方、長期では、「気候変動緩和策の失敗(1位)」「気候変動への適応の失敗(2位)」「自然災害と極端な異常気象(3位)」と環境リスクが上位を占めました。4位の「生物多様性の損失と生態系の崩壊」は今後10年間で最も速く悪化するリスクの一つで、6つの環境リスク全てがトップ10入りしていました。

また、「サイバー犯罪の拡大とサイバーセキュリティの低下」「社会的結束の浸食と二極化」など、9つのリスクが短期・長期両方の上位10位に入っていました。

報告書では、今後10年間は「地政学的・経済的動向によって引き起こされる環境的・社会的危機が特徴となるだろう」と指摘しています。

(たんげ ようこ)

新着ニュース一覧

Page Top