ペプシコ、環境再生型農業に取り組む3団体に2億1600万ドルの投資を発表
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米国の飲料・食品大手ペプシコは2023年3月21日、環境再生型農業の実践を支援するため、3つの農業団体とパートナーシップを結び、2億1600万ドルの長期的な投資を行うと発表しました。
3つの農業団体は、アイオワ州の農家支援団体「Practical Farmers of Iowa(PFI)」と米国北東部14州の農地を対象とする土壌・水保全基金「Soil and Water Outcomes Fund(SWOF)」、イリノイ州のトウモロコシ生産者協会「Il Corn Growers Association(ICGA)」。
ペプシコはこれらの団体と協力し、教育や先行投資、仲間同士で学び合うピアコーチングとネットワーキング、費用分担を通じて、環境再生型農業の実践への移行を可能にする経済・農業・社会的プログラムを確立し、評価を行います。
この取り組みは、環境戦略「ペプシコ・ポジティブ(pep+)」の一環として、世界人口の食料を満たす質の高い豊富な農産物を育てつつ、生産量を確保し、気候変更の影響を緩和する変化を生み出すことを目指すものです。3つの団体を合わせて1万2000平方km以上の農地で実施され、2030年までに約300万トンの温室効果ガスの排出を削減・除去できると期待されています。
ペプシコのチーフ・サステナビリティ・オフィサー、ジム・アンドリュー氏は、「気候危機はこれからも激化することから、食料システムへの脅威も高まる......私たちは、土地をより健康にし、炭素を隔離し、河川流域の環境改善に取り組む農家と協力するつもりだ」と意気込みを語っています。
(佐々 とも)