世界・日本の幸せニュース

ホーム > 世界・日本の幸せニュース > 世界報道自由度指数2023:順位に前例のない大幅な変化

世界
2023.07.22

世界報道自由度指数2023:順位に前例のない大幅な変化

世界報道自由度指数2023:順位に前例のない大幅な変化

Image by airbus777 Some Rights Reserved.
https://www.flickr.com/photos/erussell1984/2690128034/

国際NGOの「国境なき記者団(RSF)」は2023年5月3日、「世界報道自由度指数2023」を発表しました。

今回の報告書は、180カ国・地域を対象に、政治的状況、法的枠組み、経済的状況、社会文化的状況、安全性の5つの指標でスコアを測定し、ジャーナリズムの環境を、「とても深刻」「困難」「問題あり」「良い」「満足」の段階に分け、ランク付けしています。全体としては「とても深刻」「困難」「問題あり」に7割の国と地域が該当していました。

ノルウェーの1位は7年連続で変わりませんが、2位にアイルランドが4ランクアップで登場。前回2位のデンマークは3位でした。上位では6位のオランダは22ランクアップしました。最下位3カ国はベトナム(178位)、中国(179位)、北朝鮮(180位)とアジア諸国で占められました。

日本は昨年の71位から68位と3ランクアップしましたが、主要7カ国(G7)の中では最下位です。日本は、「慣習や政治的圧力、ジェンダーの不平等などにより、政府の責任を問うジャーナリストの役割を十分に行使できていない」と評価されています。

RSFの事務局長クリストフ・ドロワール氏は、「今回は、順位の乱高下や前例のない変動が目につく。多くの国で当局の攻撃性が高まり、ソーシャルメディア上や現実社会でのジャーナリズムに対する敵意が増大していることや、偽情報を生成・配信し、それらを作り出すためのツールを提供する業界の成長の結果でもある」と述べています。

(有光圭子)

新着ニュース一覧

Page Top