欧州都市比較:移動手段のシェアリングとゼロエミッション化でリードするのは?
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欧州80以上の民間団体の連合で、都市交通のゼロエミッション化運動を展開するクリーン・シティーズ・キャンペーン(CCC)は2023年7月3日、欧州42都市の移動手段のシェアリングとゼロエミッション化の取り組みについて調査し、格付けした結果を発表しました。
同調査では、自転車と電動キックボードのシェアリング、電気自動車のシェアリング、ゼロエミッションバス、公共の電気自動車充電インフラの4つを指標とし、2023年第1四半期の時点で各都市がどの程度導入しているかを評価しました。
上位3は、コペンハーゲン(デンマーク)、オスロ(ノルウェー)、パリ(フランス)でした。
また、ミラノ(イタリア、7位)、リビュリャナ(スロベニア、9位)など、同団体が以前実施した都市交通ランキングにおいては高得点を得ていなかった都市も上位に入っていました。
その理由について、「政治的意志」が挙げられています。これらの都市を含め、上位入りした市のリーダーは、一貫した政治的選択と時宜にかなった投資決断を行い、移動手段のシェアリングを管理するための適切な規制の枠組みを作っていました。
また、移動手段のシェアリングや電動交通手段のサービスは大抵、地下鉄網の構築など大規模インフラ事業よりも導入しやすく、安価で、短期間で導入可能なため、予算が少ない都市にとって交通のゼロエミッション化への移行を無理なく始められる選択肢になっていることも指摘されています。
(たんげ ようこ)
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