米大学生の多くが環境重視で学食メニューを選ぶ:学食メニューへの気候ラベル追加の調査で判明
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昨今、若者世代が気候変動などの環境問題に強い関心を示す中、米国の大学生は食事でも環境意識が高いことが明らかになりました。
米国の大学にフードサービスを手掛けるチャートウェルズ・ハイアー・エデュケーション(Chartwells Higher Education)は2023年11月1日、学食のメニューに気候ラベルを加えたことで、多くの学生が環境への影響がより少ない食事を求めるようになった、と発表しました。
チャートウェルズは2022年5月に、持続可能な食品原材料データベースを持つ調査会社ハウグッド(HowGood)と提携し、社会・環境への影響評価(温室効果ガス排出量、加工、水利用、土壌健全性、土地利用、労働条件、生物多様性、アニマルウェルフェア)に基づいて、学食メニューの持続可能性を測るプロジェクトを進めてきました。
ハウグッドの気候ラベルの導入後、環境負荷の低いレシピの需要が学生の間で高まり、ハウグッドがポジティブと評価したレシピの生産量は37%増加しました。さらに、プロジェクトを開始した同年秋、全米の大学食堂でハウグッドのポジティブ評価のレシピの数は3分の1弱でしたが、1年後にはほぼ半分(44%)に増加しました。
「このプロジェクトは、大学のカーボンニュートラルの目標達成の一助になるとともに、学生自身が地球にとってより良い判断をする機会を与えてくれている」とピッツバーグ大学副総長補佐のジュリー・バニスター氏は述べています。
(佐々 とも)