ストックホルム、2024年末にゼロエミッション・ゾーン導入へ
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スウェーデンの首都ストックホルム市は2023年10月24日、大気汚染と騒音を減らす取り組みの一環として、市内20の街区に乗り入れできる自動車を、2024年12月31日よりゼロエミッション車に制限する計画を発表しました。
この計画を発表したラース・ストレームグレン交通・都市環境担当副市長は、「近年、ストックホルムの大気が原因で、乳幼児が肺疾患を発症したり、高齢者が早死にしています。ガソリン車やディーゼル車からの有害な排ガスは排除しなければなりません。そのために、これまでで最も野心的なゼロエミッション・ゾーンを導入するのです」と述べました。
大気汚染対策計画に取り組む都市は多いですが、ストックホルムは、ディーゼル車の乗り入れ禁止に留まるパリやアテネ、マドリードよりも、さらに進んでいます。
規制街区に乗り入れできるのは、充電式電気自動車と水素自動車で、EUが2014年から導入している排ガス規制「ユーロ6」の基準を満たせば、バイオガスや天然ガスを燃料とする自動車やプラグインハイブリッドのトラックも乗り入れ可能です。ガソリン車とディーゼル車は通行禁止となります。
ただし、救急車やパトカー、消防車などの緊急車両や、移動サービス車両、障害者用駐車許可証を持つ人が運転・同乗している車両は規制対象外となります。
(たんげ ようこ)