人生の「第三幕」も社会活動! 60歳以上限定のグループ 米国で活動中
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米国では、毎日1000人が60歳の誕生日を迎えており、65歳以上の人口も約17%と高齢化が進んでいます。こうした中、地球温暖化や不平等の問題に取り組む「60歳以上限定」のグループThird Act(第三幕)が、2021年に設立されました。
Third Actは、350.orgを設立したことでも知られる環境活動家ビル・マッキベンが立ち上げたグループです。立ち上げ直後に数千人のメンバーを獲得したと言われています。現在では米国各地にワーキンググループが作られ、「優しさを持つこと」「謙虚であること」「若者を支えること」といった活動原則を掲げて活動しています。ワーキンググループの多くは地域に根ざしたものですが、教育関係者、弁護士、引退した労働組合員によるワーキンググループも存在しています。
活動内容は「大手銀行による化石燃料への投資を止めるために、議会に手紙を書くキャンペーン」「新聞の編集者への手紙の書き方ワークショップ」「自分の銀行口座によって生み出される炭素排出量を計算するためのツールの提供」など、温暖化対策を中心とした取り組みが多数行われています。
その他に、若者を支える活動も行われています。選挙で投票するために必要な「有権者登録」を高校生によびかけるキャンペーンはその一例です。
シニア世代が自分たちの経験やスキルを活かして行う活動、日本でも参考にできそうです。
(新津 尚子)
- このThird Actについて詳しくはこちら(英語)
https://thirdact.org/