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2024.05.08

KLMオランダ航空、食品廃棄物対策にAIを活用

KLMオランダ航空、食品廃棄物対策にAIを活用

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KLMオランダ航空は2024年2月6日、機内食の食品廃棄物対策にAIを活用し、1便当たりの廃棄削減量が63%に達したと発表しました。

同社では、予約客数がそのまま搭乗客数になるわけではなく、客室クラスにもよりますが、搭乗口に現れない予約客の割合は3~5%になります。AIモデルを活用し、実際に搭乗する予約客数をより正確に予測することで必要な機内食数を計算できるようになりました。

利用しているのは、オランダのキックスタートAI社がKLM航空の機内食ケータリング用に開発したAIモデルです。過去のデータに基づいて搭乗客数を予測し、便ごとに客室クラス別の予測搭乗客数データが機内食業務用のシステムに送られます。

AIモデルによる予測は、出発の17日前から出発の20分前まで継続的に行なわれます。つまり、食材の調達から積み込みまで、機内食ケータリングの全工程において、可能な限り正確な搭乗客数が予測されるため、機内食が余るのを減らせるのです。

同社で3カ月間分析したところ、1便当たりの廃棄量は、予約客数分の機内食を用意した場合と比べて63%減となりました。最も改善されたのはアムステルダム・スキポール空港発の大陸間便で、1便あたりの廃棄量で2.5食分(1.3キログラム)削減できました。これを年間ベースに換算すると、同空港で搭載されたKLM全便の機内食で111トン相当の廃棄を減らせることになります。

(たんげ ようこ)

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