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2024.07.13

国連、『持続可能な開発目標(SDGs)報告2024』を発表:2030年までの目標達成が危惧される

国連、『持続可能な開発目標(SDGs)報告2024』を発表:2030年までの目標達成が危惧される

Sustainable Development Report 2024
https://dashboards.sdgindex.org/

国連持続可能な開発ソリューションネットワークは2024年6月17日、『持続可能な開発目標(SDGs)報告2024』を発表しました。報告書によるとSDGターゲットのうち順調に進んでいるのは16%にとどまっており、2030年までの目標達成が危惧されています。

今回重要視されている結果の1つは、食料・土地システムに関連するターゲットがとりわけ軌道から外れている現状です。2030年になっても世界で6億人が飢餓に陥ると予測され、その一方で肥満が増加しつつあり、農業・林業などの土地利用による温室効果ガスが世界の年間総排出量の約4分の1を占めていると指摘。過剰消費の回避や動物由来のタンパク質摂取の抑制、生産性向上への投資、森林破壊を止めるための透明性のある監視システムの導入などが必要であるとしています。

SDGs達成度スコアのランキングでは、上位はいずれも欧州諸国で1位がフィンランド、次いで順にスウェーデン、デンマーク、ドイツ、フランスとなっています。日本は18位で前回より3ランク順位を上げました。

今回の報告書には、新たな指標「Index of Countries' Support to UN-Based Multilateralism(UN-Mi)」が採用されています。これは紛争や気候変動、不平等などの喫緊の問題に対する効果的な多国間協力の必要性を踏まえ、国連の多国間枠組みに基づいた取り組み(条約の批准、紛争や軍事化への関与、国連への拠出金など)を分析したもので、ランキングではバルバドスが1位、アメリカが最下位、日本は63位となっています。

(佐々 とも)

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