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2024.08.21

『2024年版世界平和指数』:世界的に悪化する平和状況

2024年6月11日、オーストラリアに本拠地をおく経済平和研究所は、『2024年版世界平和指数』報告書を公開しました。この指数では、163の国と地域について「社会の安全と安心の度合い」「継続する国内・国際紛争の程度」「軍事化の程度」の3領域に関する平和の状態を測定し、ランク付けしています。

ランキングを見ると、アイスランドが同指標が初めて発表された2008年以来16年間続けて、「世界で最も平和な国」に君臨しています。続いて、アイルランド、オーストリア、ニュージーランドが続きます。この4カ国はすべて、初めて世界平和指数が発表された2008年も「最も平和な10カ国」にランクインしていました。なお、日本の2024年のランクは17位でした。

下位の国をみると、イエメンが「最も平和でない国」で、スーダン、南スーダン、アフガニスタン、ウクライナが続いています。イエメンが最下位になったのは今回が初めてです。

報告書によると、現在、第二次世界大戦後最多となる56の紛争が進行中です。平和協定によって終結した紛争は、1970年代の23%から2010年代には4%に減少しています。2008年に初めて発表されてからの16年間は、軍事化の指標は改善傾向にありましたが、残念ながら、2024年は悪化しています。日本も軍事化の指標が悪化しており、総合ランキングを2023年の9位から17位へと下げました。

平和度が悪化した国も97カ国と過去最多になるなど、世界的に平和に関する状況が悪化していることが明らかになりました。

(新津 尚子)

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