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2024.09.11

『2024年版世界ジェンダーギャップ報告書』:日本は前年から7ランク上昇も、なお政治・経済分野での格差大

世界経済フォーラムは2024年6月11日、146カ国を対象に、経済、教育、健康、政治の4分野で男女平等への達成度(100%を完全な男女平等とする)を評価した『2024年版世界ジェンダーギャップ報告書』を発表しました。

146カ国すべての平均総合指数は68.5%で、前年からの有意な変化はなく進捗ペースは鈍化しています。現行のデータに基づけば、完全な平等達成にはあと134年かかるとしています。

主な結果

  • 完全に男女平等な国はないが、146カ国中142カ国でジェンダーギャップ指数が60%以上に達している。
  • 1位は15年間首位にあるアイスランド(93.5%)で、90%を超えるジェンダーギャップ指数を有するのはアイスランドだけ。
  • 世界の上位10カ国のうち7カ国は欧州地域の国々で、上位3位をアイスランド、フィンランド(2位、87.5%)、ノルウェー(3位、87.5%)と北欧が独占。欧州地域以外では4位にニュージーランド(83.5%)、6位にニカラグア(81.1%)、8位にナンビア(80.5%)。
  • 世界全体の分野別ジェンダー指数は、健康:96%、教育:94.9%、経済:60.5%、政治:22.5%。

日本(118位)は2023年からある程度の進展があり、全体の指数は66.3%と昨年から1.6パーセントポイント増え7ランク上昇しました。これは主に政治と経済の分野に進展があったためですが、それでも政治(113位:11.8%)、経済(120位:56.8%)とまだまだ大きな格差があります。

2006年から毎年発表されている本報告書は、平等にむけた各国の努力を追跡する最も長期の指標です。多くの国を比較することで、平等に向けた効率的な政策が見つけられると期待されます。

(有光圭子)

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