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日本
2024.11.01

生活者の環境危機意識調査:気候変動が5年連続で最大の懸念に

公益財団法人旭硝子財団は、2024年9月4日、「第5回生活者の環境危機意識調査」の結果を発表しました。これは環境問題への危機意識および行動について把握するために、全国各地10~60代の男女1,092名に対して行われた調査です。

主な調査結果は以下のとおりです。

  • 国内の環境問題で危機的だと思う項目の1位は5年連続で「気候変動」の45.5%でした。2位の「人口」の13.3%からは30ポイント以上離れての1位でした。
  • 旭硝子財団の「環境危機時計®(環境危機意識を時刻(0:01~12:00の範囲)に例えたもの)」は、6時59分(かなり不安)という結果でした。なお、日本の有識者を対象とした調査の結果は9時37分(極めて不安)であり、2時間以上の差がありました。
  • 「地球沸騰化の時代」に対し、個人で何かしらの行動を起こしている人は全国平均で74.5%でした。「再エネへ切り替え」「環境団体へ寄付」などより積極的に行動している人も22.5%いました。
  • 2030年に達成度が高いと思うSDGsの目標の1位は「飢餓をゼロに」、2位は「安全な水とトイレを世界中に」、3位は「貧困をなくそう」でした。達成度が低いと思う目標は、1位「貧困をなくそう」、2位「ジェンダー平等を実現しよう」、3位「働きがいも経済成長も」でした。

本調査を監修した慶應義塾大学大学院の蟹江憲史氏は「人々の意識が高まっている今こそ、その意識をシステム変化へと向かわせていく「かじ取り」が求められている」と述べています。

(新津 尚子)

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