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2025.01.13

世界子供白書2024:メガトレンドで変容する世界、未来は子どもたちにとって厳しい

世界子供白書2024:メガトレンドで変容する世界、未来は子どもたちにとって厳しい

The Future of Childhood in a Changing World
https://www.unicef.org/reports/state-of-worlds-children/2024

ユニセフは2024年11月19日、「変化する世界で子どもたちの権利を守るための行動を今すぐ起こさなければ子どもたちの未来は危うい」と警告する報告書を発表しました。

『世界子供白書2024:2050年の子どもたち(The Future of Childhood in a Changing
World)」』では、人口構成の変化、気候・環境の危機、画期的な技術という3つのメガトレンドが、将来子どもたちが直面する課題と機会を示す重要な指標になると指摘し、2050年以降の子どもたちの生活に与える影響を予測しています。

たとえば、気候と環境の危機は2050~2059年の10年間で今以上に拡大し、2000年代と比べ、極端な熱波に曝される子どもは8倍、河川の異常洪水に巻き込まれる子どもは3倍、極端な山火事に曝される子どもはおよそ2倍と予測。報告書は、全ての子どもたちを守り、彼らが直面するリスクを軽減するための的を絞った環境対策を早急に講じる必要性を強調しています。

また、デジタル格差はいまだ大きく、2024年には、高所得国では95%以上の人がインターネットに接続しているのに対し、低所得国ではおよそ26%でした。報告書は、低・中所得国の若者の多くが、デジタルスキルの習得が難しい状態にあり、これは学校や将来の職場でデジタルツールを効果的かつ責任を持って利用する能力に影響するだろうと指摘しています。

一方、最低でも初等教育を受けられる子どもの割合が2000年代の80%から2050年には96%近くまで増加するなど、明るい予測も含まれています。

(たんげ ようこ)

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