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アニマルウェルフェアとは何か――倫理的消費と食の安全

アニマルウェルフェアとは何か――倫理的消費と食の安全

著者:枝廣 淳子
出版社:岩波書店
カテゴリー:社会のあり方を考える
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アニマルウェルフェアは「動物たちは生まれてから死ぬまで、その動物本来の行動をとることができ、幸福(well-being)な状態でなければならない」という考えを背景として欧米で誕生しました。「動物福祉」と訳されることもありますが、最近ではカタカナのまま使われることが増えています。

例えば、日本では、ほとんどの採卵鶏(卵を産むために飼育されている鶏)は、「バタリーケージ」と呼ばれるおよそB5サイズほど大きさの檻に閉じ込められたまま一生を過ごします。また、豚肉用の子豚を産むための母豚の多くも、妊娠ストールとよばれる檻の中で身動きが取れない状態に置かれています。

アニマルウェルフェアは、こうした近代畜産の現場で、家畜をできるだけ自然に近い形で飼育しよう、という取り組みですが、日本は欧米と比べると取り組みが遅れているのが現状です。

家畜のウェルフェアに対する消費者の意識や関心が高まり、アニマルウェルフェア対応の卵や肉類などを提供する農家や企業が増えていく日が一日も早く来るためにーーぜひこのブックレットをお役立てください。

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