【音声受講受付中】第139回幸せと経済と社会について考えるオンライン読書会
『ゼロからの「資本論」』を読む
【第139回】
日 時:2023年11月22日(水)
課題書:『ゼロからの「資本論」』(著:斎藤幸平)
本読書会は音声と資料をご自身のパソコンにダウンロードしていただくことが可能です。いつでもどこでも、ご自身のペースに応じて学んでみませんか。
ご希望の際は事務局までお申し込みください。
「より高度な経済的社会構成体の立場から見れば、個々人による地球の私的所有は、ある人間によるほかの人間の私的所有と同様にまったくばかげたものとして現れるだろう。 1つの社会全体でさえ、1つの国でさえ、否、同時代のすべての社会を一緒にしたものでさえ、地球の所有者ではない。 それらは地球の占有者、地球の用益者にすぎないのであり、よき家父として、これを改良して次の世代に遺さなければならないのである」。
人間は地球の所有者ではない。使わせてもらっているだけであり、よりよい形にして次世代に残さなくてはならないーーこの文章、だれが書いたと思いますか?
なんと、カール・マルクスなのです! 『資本論』第3巻の草稿だそうです。マルクスはエコロジストだった!
このことを教えてくれた斎藤幸平氏の『ゼロからの「資本論」』 を11月の課題書に取り上げます。
私の「コミュニズム」の理解を大きく変えてくれた本でもあります。資本主義はなぜ問題があるのか。資本家の立場と、労働者の立場、そして地球の立場から考えていきましょう。そして、少しでもよい未来に向けての方向性も!
本書でも筆者は「脱成長コミュニズム」を呼びかけていますが、世界的に、「経済成長の問い直し」や、「脱成長」の動きが出てきています。EUでは「脱成長」を生き残りの政策の一つとして考えて動いています。そういった経緯や動向をまとめた論考を、11月8日発行の岩波書店『世界12月号』に寄稿しました。ちょうど書店に並んでいる頃だと思います。よろしければあわせてご覧ください。
資本主義の起こした問題への解決策を構想するには、まず資本主義のメカニズムについて理解すること。そして、一緒に「脱成長」について考えませんか。
枝廣淳子
講師
枝廣淳子(幸せ経済社会研究所所長、大学院大学至善館教授)
※本読書会はSDGsプランニングチーム「POZI」(株式会社東急エージェンシー内)との共催で開催しました
読書会参加者にいただいたコメント
■前回(資本主義の次に来る世界)の根底にあるアミニズムに通ずる考え方が、マルクスに見て取れるところは興味深いし、説得力が増す。
■コモンズを取り戻す試みの一つとして、「労働協同組合法」の話がもっとも興味を引かれました。
お申し込みについて
■受講料
2,200円(税込)
■お送りするもの
・音声(MP3)
・講義資料(PDF)
※いずれもメールでダウンロードのご案内をさせていただきますので、インターネット環境をご準備ください。郵送でのお届けはございません。
■お申し込み方法
下記の項目をお書き添えのうえ、Inquiry@ishes.org まで、メールでご送信ください。
受付確認後、お振り込み口座をお知らせいたします。
入金確認をさせていただきましたら、ダウンロードのご案内をさせていただきます。
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幸せ経済社会研究所 (有限会社イーズ内)
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