高齢者にとって最も暮らしやすい国はノルウェー
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(ヘルプエイジ・インターナショナルにより)
高齢者のための人権団体「ヘルプエイジ・インターナショナル」は、『グローバル・エイジウォッチ指数2014年版(Global AgeWatch Index 2014)』を発表しました。この報告書は世界96カ国を対象に、「収入」、「健康」、「教育と雇用」、「生活環境」の分野で高齢者の生活の質について評価しています。
高齢者にとって最も暮らしやすい国はノルウェー、2位はスウェーデン、3位はスイスで、最下位はアフガニスタンという結果になりました。
「収入」に重点を置いた今回の報告書では、経済成長だけで高齢者の幸福を改善できるものではなく、高齢化対策には具体的な政策を導入する必要があると指摘しています。一例として、新興国の中でも一人当たりのGDPが比較的低いメキシコがその中で上位の30位となりました。同国では年金改革を積極的に進めてきた結果、年金受給の対象割合が1943年には65歳以上の高齢者の4人に1人だったのが、現在では10人にほぼ9人と増加しています。
日本は総合順位で9位、「健康」で1位となりました。同じアジアでも中国(48位)と韓国(50位)を大きく引き離しています。高齢者の割合が最も高く(32.8%)、経済的に豊かで、不平等度が低い日本は、高齢化問題の大きさを認識し、雇用から長期ケアまで幅広い政策を導入し始めていると分析されています。
- グローバル・エイジウォッチ指数2014年版の報告書はこちら
http://www.helpage.org/global-agewatch/reports/global-agewatch-index-2014-insight-report-summary-and-methodology/