世界男女格差年次報告書:男女の賃金格差解消には170年はかかる
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(世界経済フォーラムより)
スイス、ジュネーブ発―世界経済フォーラムが2016年10月26日に発行した世界男女格差年次報告書2016年版(Global Gender Gap Report 2016)で、男女の同等賃金化の進捗が著しく鈍化しており、同等達成まで170年かかる見通しが示されました。
同報告書は、男女平等化に向け各国がどのように資源や機会を配分しているか理解することを目的に、教育、健康、経済、政治の4分野で男女の格差がどれほど埋まったかを示すジェンダーギャップ指数を、国連等の指標を用いて毎年算出し順位をつけるものです。
指数を男女格差の解消率(指数x100)として地域別にみると、最も高かったのは西欧地域の75%で、47年以内に男女の経済格差が解消されうると期待されています。東アジア・太平洋地域は68%で、解消率が67%であった南アジア地域では、努力を加速させない限り男女の経済格差の解消には1000年以上かかると予測されています。最も低かったのは60%の中東・北アフリカ地域でした。日本は66%でした。
分野別にみると、政治が23%と最も低く、議員数で男女同等だったのは2カ国のみでした。経済も59%と低く、女性の給料の低さ(世界平均額が男性の半分をやや上回る程度)や低い就労率(男性81%に対し女性54%)が主な要因とされています。一方、教育では95%、健康は96%で、総合では68%でした。
- 報告書「Global Gender Gap Report 2016」のサイトはこちら(英語)
http://reports.weforum.org/global-gender-gap-report-2016/ - 報告書「Global Gender Gap Report 2016」(pdf)はこちら(英語)
http://www3.weforum.org/docs/GGGR16/WEF_Global_Gender_Gap_Report_2016.pdf - この記事の原文はこちら(英語)
http://reports.weforum.org/global-gender-gap-report-2016/press/