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世界
2017.03.06

国連環境計画金融イニシアチブ、『ポジティブ・インパクト・ファイナンス原則』を発表

(国連環境計画金融イニシアチブより)

国連環境計画金融イニシアチブは2017年1月30日、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた投資を促進するため、『ポジティブ・インパクト・ファイナンス原則』を発表しました。この原則の作成には19の金融機関が関わりました。

SDGsを実現するために、毎年、5兆〜7兆ドルが必要と推定されていますが、現在のアプローチでは必要な投資を得ることはできません。この『原則』は、投資家、監査人、市民社会などに対して、ポジティブ・インパクト・ファイナンスの「共通言語」を提供することで、この財源のギャップを埋めるステップになることが期待されています。

原則は以下の4つです。
原則1:定義
ポジティブ・インパクト・ファイナンスとは、持続可能な開発の3本の柱(経済、環境、社会)のうちの1つ以上に対してプラスの貢献をもたらすビジネスに資金を提供するものです。

原則2:枠組み
ポジティブ・インパクト・ファイナンスの提供を後押しするためには、(金融および非金融の)事業体は、活動、プロジェクトなどのプラスの影響を確認し監視するための適切なプロセス・方法論・ツールを必要とします。

原則3:透明性
ポジティブ・インパクト・ファイナンスを提供する事業体は、活動やプロセス、インパクトに対する透明性と公表をしなくてはなりません。

原則4:評価
事業体によって提供されるポジティブ・インパクト・ファイナンスの評価は、実際に達成されたインパクトに基づいて行なわれるべきです。

(新津 尚子)

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