オンタリオ州政府、最低限所得保障に関する実験的調査の詳細を発表
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(ベーシックインカム世界ネットワークより)
カナダ、オンタリオ州のキャサリン・ウィン首相は、2017年4月24日、最低限所得保障に関する州の実験的調査計画の詳細を発表しました。同計画は、2016年2月に州の予算案で承認されて以来、ベーシックインカムに関するグループで議論されてきました。
同計画は、オンタリオ州の3地域(ハミルトン市、サンダーベイ市、リンジー町)に住む貧困層の18歳から64歳までの4,000人を対象に、単身者の場合、年間最大1万6,989カナダドル、夫婦の場合、年間最大2万4,027カナダドル、障害者にはさらに年間6,000カナダドルが、3年間支給されます。
同計画は、ベーシックインカムアースネットワーク(BIEN)が定義した「ベーシックインカム」といくつかの違いがあります。1つは、夫婦が受け取る合計額は単身者2人が受け取る額より少ないというように、受給額が家族構成の影響を受けていること。さらに、受給額は一定ではなく、収入に応じて減額されます。しかし、支給対象者が、就労者、失業者を問わない点、さらに受領した金額の使い道に制約がない点ではベーシックインカムに類似します。
州政府はハミルトン市、サンダーベイ市、リンジー町との連携で、この実験が「公正、効果的、科学的に有効である」ことを確かなものにするとしています。