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2017.06.15

英国9都市の幸福度ランキング2016

昨今、国際機関や国家レベルで、経済成長を重視したGDPなどの指標に代わって、幸福度や持続可能性を測る指標が急速に普及しており、都市レベルでも広まりつつあります。今回は英国の9つの主要都市*1を評価した報告書「ハッピー・シティ・インデックス」(Happy City Index)を紹介します。

「ハッピー・シティ・インデックス」は、英国のコミュニティ利益会社「ハッピー・シティ」とシンクタンク「ニュー・エコノミクス財団」により協働で開発されました。本報告書は3つのレベルを基にしてスコア付けされています。レベル1には「平等」「持続可能性」「都市の現状」の3つの項目があり、レベル2では「都市の現状」を5つの分野にわけ、レベル3では分野をさらに17のサブ分野にわけて評価が行われました*2。

2016年度の評価結果では、「平等」の項目でロンドンが1位、「持続可能性」と「都市の現状」でどちらもブリストルが1位となりました。スタディケースとして取り上げられたブリストルは、全体的にランキングが高いものの、「仕事の質」「メンタルヘルス」「安全」「住宅」の4つのサブ分野で9都市中7位となり、改善が必要なことがわかりました。

「ハッピー・シティ・インデックス」は毎年発表される予定です。今後の都市政策にどう反映するかが注目されます。

*1 バーミンガム、ブリストル、リーズ、リバプール、ロンドン、マンチェスター、ニューカッスル、ノッティンガム、シェフィールド
*2 
レベル2   レベル3
「仕事」――「仕事の質」「収入」「失業」
「健康」――「死亡率と平均余命」「病気と障害」「健康的な行動と危険な行動」「メンタルヘルス」
「教育」――「子どもの教育」「大人の技能」
「場所」――「安全」「住宅」「交通機関」「緑地」
「コミュニティ」――「文化」「参加」「社会的孤立」「地元経済」

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