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2017.07.20

先進国の子どもと持続可能な開発目標:日本の格差問題が浮き彫りに

先進国の子どもと持続可能な開発目標:日本の格差問題が浮き彫りに

Building the Future - Children and the Sustainable Development Goals in Rich Countries
https://www.unicef-irc.org/publications/pdf/RC14_eng.pdf

(国連児童基金より)

国連児童基金(ユニセフ)は2017年6月、先進国41カ国の子どもを対象とした報告書「未来を築く:先進国の子どもたちと持続可能な開発目標(SDGs)」を発表しました。報告書では、国連が掲げる17のSDGsのうち、10*の目標を取り上げて調査、ランキングしています。

報告書から、先進国の子どもの平均5人に1人が貧困に陥っていることや、若者の平均13人に1人が就労や就学せず、職業訓練も受けていない、いわゆる「ニート」の生活をしていること、少なくとも10人に1人は日常的にいじめを受けていることなどがわかりました。

日本は、飢餓の撲滅では41カ国中1位、雇用では40カ国中1位となったほか、健康は40カ国中8位、教育は41カ国中10位などで上位グループに入っています。しかし、深刻な問題も浮き彫りになりました。若者の自殺率が37カ国中26位となり、精神面での健康が懸念されます。格差は41カ国中32位。社会経済的背景における読解、数学、科学の習熟度の差が39カ国中26位ということから、家庭環境によって学力の差が生じていることが見て取れます。持続可能の項目では37カ国中36位で、学生が環境問題に関心が低いことも明らかになりました。

*1.貧困撲滅、2.飢餓撲滅、3.健康と福祉、4.教育、5.ジェンダー平等、8.雇用、10.格差是正、11.住みやすさ、12.持続可能な生産と消費、16.平和と公正

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