台湾政府、クラウドソーシングで長年の政策課題を克服!
vTaiwan website
https://vtaiwan.tw/
(Apoliticalより)
政府のための世界的ネットワークApoliticalは2017年6月1日付けの記事で、「vTaiwan」と呼ばれるシステムを通じて、数千人もの一般市民が法律制定プロセスに参加している台湾の事例を紹介しています。
記事によると、台湾では、2014年に中国との貿易協定に対して起こった学生運動をきっかけに政府が中心となってvTaiwanの開発を行いました。このシステムは、デジタルアンケートや三択評価方式により一般の人々の見解を把握します。このシステムを特徴付けるのは、特定の問題について政府がどういった政策を取るべきかコメントが募られた後、人々は各コメントに返信するのではなく、それに対して「賛成」、「反対」、「どちらとも言えない」のうち、どれか1つをクリックすることにより評価することです。その評価はリアルタイムで集計され、どういったコメントが最も多くの同意を得られているかシステムによって分かりやすく分類されます。
このシステムの重要な利点は、コメントへの返信がただの言い争いになってしまうのを防ぐことで、ある一部の見解が誇張・強化されるのを回避できることです。また、ネット上の討論の場ではたいてい、最も多くコメントする人々の意見ばかりが反映されやすいのですが、コメントではなく三択による参加が可能になったことでより幅広い層の人々の意見を反映できるようになりました。
vTaiwanが国レベルで成功したことを受けて、地方自治体やアジアの他の国々でも同様のシステムを導入することが検討されています。
※この記事の原文は、社会奉仕のイノベーターのための国際的プラットフォーム「 Apolitical」に掲載されたものです。