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自発的シンプル生活 (Voluntary Simplicity)

自発的シンプル生活 (Voluntary Simplicity)は、「外見上はシンプルに、内面的には豊かに暮らす」ことを指す言葉です。この言葉は1936年に、マハトマ・ガンディーの門下にあったRichard Greggによって作られました。

Voluntary(自主的な、自発的な)という語には、金銭的な必要などに迫られてシンプルに暮らすのではなく、自らの意志によってシンプルな生活を選ぶという意味合いが含まれています。消費文化の物質的なライフスタイルを否定し、「シンプルライフ」や「ダウンシフティング」と呼ばれる生活スタイルを支持することで、個人の幸せを追求しながら、同時に地球環境にとって持続可能な生活を行うものです。

自発的にシンプルに暮らすという考え方そのものは新しいものではなく、イエス・キリストやヘンリー・デイヴィッド・ソロー、マハトマ・ガンジーの考えにも含まれています。ただし、近年の「自発的シンプル生活」という考え方は、エネルギー不足や、発展途上国の資源問題といった環境問題への社会的責任の意識に支えられているところに特徴があります。

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