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社会進歩指標(The Social Progress Index)

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社会進歩指標とは、米国の非営利組織「The Social Progress Imperative (仮訳:社会進歩の義務)」が発表している指標で、2013年のベータ版に続き、2014年4月に132カ国を対象とした指標が発表されています。


この指標の特徴は、GDPなどの経済成長の指標を用いずに、社会の進歩を測定しているところにあります。指標の構成要素は、人間の基本的要求(栄養と基本的医療、飲料水と下水など)、幸福の基盤(基本的な知識へのアクセス、生態系の持続可能性など)、機会(個人の権利、寛容性と包括性など)です。


2014年の結果をみると、対象132カ国の上位3国はニュージーランド(1位)、スイス(2位)、アイスランド(3位)、最下位はアフリカ中央部のチャドでした。


日本は全体では14位で、構成要素ごとにみると、「人間の基本的要求」は3位と高い一方で、「幸福の基盤」が21位、「機会」が14位でした。さらに細かく見ると、「幸福の基盤」では報道の自由と自殺率が、「機会」では人生の選択での自由や同性愛者への寛容性などが相対的に弱い要素としてあげられています。


また社会進歩指標と一人当たりGDPの関係を見ると(図を参照してください)、GDPが低い国々では、GDPが少し大きくなると、社会進歩指数の値は大幅に向上することがわかります。しかしGDPが高い国々ではそうした関係はあまりみられません。2014年版の報告書には「経済成長だけでは、社会進歩の結果を十分に説明することはできない。一人当たりGDPは、ある国の全体的なパフォーマンスを測定するには不十分な測定法だ」と書かれています。


□参考:Social Progress Index 2014のサイト(英語)

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